Ponmer☆Star-Pilokey

子どもの頃、テレビ番組はもっぱらNHKばかり見せられていました。
なのでてんぷく劇場とか減点パパは見ていましたが、
フジの世界名作劇場などはハイジくらいしか見せてくれませんでした。
８時だよ！全員集合なんてのも、めったに見れませんでした。
今ならテレビも一家に2.3台はあるからそういう事はないでしょうけど、
昔のチャンネル権は親でしたので、学校でテレビ番組の話をしても
会話についていけませんでしたわ。まあそれでも別に良かったのです。
子どもなりに三波伸介さんを尊敬してたし。
人情喜劇っていうのかなあ。
無理矢理な演出をせずに日常のちょっとしたところに
転がってる笑いを楽しむのが好きだったように思います。

今のテレビは何ていうか…報道番組でさえ奇妙な音楽やら
再現フィルムやらの演出過多でお腹いっぱいになりそうです。
そこまでやらなくてもいいのにって思いますわ。
大人になるにつれ、世の中かなり情報操作されてる事に気付いて
新聞もテレビも何をどこまで信じていいものやら分からなくなってきますね。
テレビに映っている情報も、演出次第でいくらでも
イメージ変わるのだということでブラッド星のお話を作りました。


　こんばんは〜テロリンです
　ただいまプラッド星の皆さんにインタビューしております
　とは言ってもここの皆さんは音による会話ではなく
　微量の光と電波で会話しているのでとても静かです
　ワタクシの星でも電波を使った機械がありますが
　プラッド星人の使う電波を解読するのには苦労いたしました
　しかし電波以外に微量の光だけで会話ができる方法があります
　そちらの方が安全なので今こうして使っております
　今皆さんはワタクシの姿を思い思いに映像化しているのですが
　このように皆それぞれの形で解釈してしまうので
　プラッド星人同士でワタクシについての話をしようとすると
　まず誰の事を言っているのか確かめあわなければならないので
　とても時間がかかるそうです
　まあでもこれだけ皆さんと違う姿をしているわけですから
　すぐに分かると思いますが・・・彼ら自身はどうでしょう？
　そうです
　プラッド星人の皆さんは会うたんびにまず自己紹介します
　たとえ今さっき会話した相手でも再び顔を合わすと
　初めましてになるのです
　さて、ここの星もそろそろサム〜イ季節に突入です
　地熱プレートから湯気が出る頃になると
　身体にガタがくるらしく早々に住処に帰ってゆきます
　でもその時期にあわせて電波塔から楽しい催しが
　沢山送られてくるので退屈はしないそうですよ

結局情報というものは人間ですと視覚と聴覚と触覚くらいでしか伝わらないもんです。
しかしそれでも人によって、感じ方の違いで微妙な違いが生まれてくる。
ブラッド星人も人間もたいして変わらないんじゃないかと思ったり…。